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from 湘南の自宅オフィス
お願いです。
会社はまだ辞めないでください。
あ、やばい、心の声が先に出てしまいました。
こんにちは、菊池です。
今日は、せっかく会社に勤めているのに「サクッと辞めてコーチング起業しよう」なんて
とんでもないことを思っているあなたを、精一杯止めるために記事を書いています。
一般的には「人のやりたいことを応援する」のがコーチの仕事ですが、
今日は真っ向から逆らいたいと思います(笑)
今、まさしく会社を辞めようと思っていたなら、
そんなあなたを全力で止めますので、覚悟してくださいね。
では、いきます。
無責任な起業煽りと、責任転嫁する本人
コーチングをしていて、
- 「会社をいつ辞めるか?」
- 「いつのタイミングで起業するか?」
- 「会社辞めちゃったんだけど、どうしよっか」
というご相談をたくさん受けます。
いや、ね。
いつ辞めるかとか、タイミングとかはね、分かりますよ。
けど「辞めて来ちゃった」っていきなり言われてもですね 3ヶ月くらい前に別れた彼女からいきなり「デキちゃった」って連絡が来るくらいビックリしm (笑)
で、詳しく話を聞くと、中には「起業してるセンパイ」←高校生か(笑)から……
「会社なんてとっとと辞めた方が良いよ!
その方が気合い入るし、仕事する気になるよ」
……なんて言われて(アテもなく)辞めたって人もいらっしゃいました。
センパイに言われたのが「キッカケ」ならアリかもですね。
けどそれが「理由」で、自分の意思や責任がそこになかったりすると、危ないなーと思うケースも多いです。
(実際、そのセンパイが面倒見てくれるわけじゃないですからね)
例えば、
「極限まで追い詰められた方が才能を発揮できる人」とか
「誰が見ても今すぐに起業した方がいい」ような方なら、
もしかしたら、すぐに辞めても大丈夫なのかも知れません。
でも、実際は、それはほんの一握り。
その他の「そうじゃない方」は、まだ会社を辞めたらダメです。
その理由が……
理由1:毎月のお給料がなくなってもOK?
月並みですが、まずはやっぱりここですよね。
毎月入っている「固定給」は、今後、一切なくなります。
「こんな安月給!なくなっても同じだ!」なんていう方もいらっしゃるかもですが(笑)
いやいや。10万でも20万でも、めちゃくちゃありがたいですよ。
「必ず入る」っていうのは。
請求が来てもその日になれば払えるわけですし、極端に少なくなることもないでしょう。
それとボーナス。
ボーナスが減るとか少ないとかって言えるのは、超平和です。
そんなもの一切ありませんからね(笑)
自分でコーチングの仕事を始めれば、
- どれだけ頑張って努力してコーチングの腕を磨いても
- どれだけ人よりたくさんコーチングの勉強をしても
- どれだけ人望が厚くてモテても
- どれだけ寝ずに働いても
実際にクライアントがつかなければ「1円」も手にできないし、
もちろん誰も「残業手当」や「休日手当」なんてくれません。
あなたの頑張りを評価して給料を上げてくれる上司もいません。
クライアントを獲得できなければ当然1円も入りませんし、
単発ならその都度で終わり、継続も終わってしまえばそれで終わりです。
本当に、入りませんからね。
たった1円たりとも。
理由2:お金を目標にしても必ず燃え尽きる
「コーチングでしっかり収入を得たくて起業する」という理由は多いと思います。
すごく分かりやすくて良いと思いますし、金額を立てると目標にもしやすいですよね。
固定の給料やボーナスはなくなるかもしれませんが、
成果によってははるかに多い収入を得ることも可能です。
昔、お金の使い方に関する考え方として、こんなことを教わったことがあります。
「もらえる額の中で何とかしようとするんじゃない。
お金は自分で稼ぐ、もっと増やす前提で発想しなさい。
欲しいものがあっても買えないなら、そのお金を作れるのが起業家」
この考え方が正しいかどうかは別としても、
勇気づけられたり、認識が変わったのは確かです。
実際、月商8,000円だった頃、
とても質が良くて役立つセミナーを勧めてもらったんだけど、お金がなくて行けなかったんですね。
で、そのときに「恥ずかしい話ですが、お金がなくて行けません」
と当時のコーチに相談したら、言われたのがこれです。
「じゃあ、どうしたら当日までに
参加費を用意できるか、発想してみて。
あなた、コーチでしょ?」
当時の菊池としては「ぐう」の音も出ないほど、度肝を抜かれた質問でしたが(笑)
「たしかにそうだな」と納得したのを覚えています。
(で、結局そのセミナーには、行けました。笑)
でも、お金を稼ぐのが目的になってしまうと、
いつの間にか夢とかビジョンではなく、
目の前のお金のために働いてしまいがちになります。
そうなると、いつかふとしたタイミングで必ず思います。
「おれ(わたし)、なんのためにコーチングを仕事にしてるんだっけ・・・」
だからこそ、継続的に動き続けるために、
お金以外の目標や夢やビジョンが必要です。
お金を稼ぐことは一瞬楽しいですが、
だったら会社で早く偉くなった方がいいと思います。
理由3:身を守るために必要なお金
お金の話ばっかりで申し訳ないですが(笑)
けど実際悩むのが、大体ここなのでね。
「毎月そんなに大金はいらないし、固定給じゃなくてもいい」
そういうお考えの方もいらっしゃると思います。
コーチングを仕事にできればそれでいいとか、最低限の収入でいいとか。
では質問です。
「自分以外の収入で生活できる」とか
「自分一人養えればいい」ならば全く問題ないと思います。
ただ、守るべきものがあったとき、本当にそれでいいでしょうか?
- 自分は良くても、家族にとっては問題ありませんか?
- コーチングを仕事として継続させていくために必要な経費は?
- 病気や事故にあったときに働けなくなるけど大丈夫?
- 家賃や光熱費や税金や保険や年金や毎月の経費は支払える?
- 経理は誰がやるの?確定申告は?年末調整は?
キレイゴトなしで、生きていくためには最低限必要なお金があります。
例えば、会社からもらう給与明細をちゃんと
読んだことがない方が多いと聞きますが、毎月いくらの保険料を払っているでしょうか?
保険料ならば半分は会社が出してくれているところが多いと思いますが、
それを自分で全額払っていけるでしょうか?
ちなみに「月商」と「月収」の違いが
分からない方が多いらしく、一応記載しておきますね。
「月の売上(月商) = 月収」ではありません。
「月の売上 ー 経費 = 月収」ですからね。
手元に残るのはいくらでしょうね^^
理由4:何のロゴや保証や信頼もない
大手アパレルで販売の仕事をしていたとき、
僕が売っていた商品にはすべて、少なくとも
- そのブランドのロゴ
- ブランドのイメージや信頼感
- 会社としての保証や安心感
がセットになっていました。
ノーブランドの(例えば僕の手作りとか。笑)洋服だったら、
1日に何百万も売れなかったと思います。
今どんなに有名な企業で勤めているのか知りませんが、そういう看板はもう使えません。
誰もが初めて見る・耳にする、あなたの個人名や、屋号や社名だけです(笑)
その状態からモノを売らなければなりません。
顔がいい、見た目がオシャレ、好感度が高い、
喋りが上手、文才が飛び抜けてる、圧倒的に商品が良い、、、
といったアドバンテージがなかったとしても、大丈夫ですか?
理由5:時間管理はすべて自分次第
実はこれが結構、難しい。
- 「会社を辞めたら、もっと自由に時間を使える」
- 「すべきことにもっと時間を割いて、集中できる」
- 「自分の好きな働き方やライフスタイルを送れる」
たしかに、そうです。
朝起きる時間も、寝る時間も、
起きてる間に何をしようと、すべて自由です。
最低限、稼げれば、ね。
いつ仕事をする・しないも自由だし、
毎晩飲み歩いて朝帰りもできます。
1日中youtubeを見たり、
HuleとかNetflixで映画やドラマを見続けることもできます。
最低限、稼げれば、ね。笑
勤めていてもサボりたいときがあると思いますが、
辞めたら「会社(売上)に貢献しない行動」だって、し放題です。
けど、すべてあなた自身にそのまんま跳ね返って来ますけどね。笑
遊びやゆとりがあってはいけない、という意味ではないです。
コーチという職業は、
やっぱり「自分そのもの」が商品でもありますよね。
ちょっと微妙な言い回しかもしれませんが、
送りたいライフスタイルを送るのも、付加価値になりますから。
ただ、その代わり、
誰に言われるでもなく「自己管理」ができるかどうかは重要です。
ちなみに、人と仕事をしたり雇ったりする場合は、
他人のそれにも気を使うことになりますが……。
理由6:仕事も全部自分次第
コーチング起業をすると、
コーチングセッションばっかりやってれば良いのかと思いきや!
ブログを書いたり、ホームページを更新したり、
メルマガを書いたり、セミナーに学びに行ったり、、、と、やることは意外に(笑)多いです。
しかも、例えばブログひとつにしても
「ただ書けばいい。更新すればいい」というものではなくて、
「意図(どういう狙いで)」⇒「行動(どういう選択をして)」
⇒「結果(どうなったから)」⇒「検証(次はどうする)」⇒・・・
というサイクルを回す必要になります。
こうした一つ一つの仕事を、
どれくらいやるか・やらないかはもちろん自分の判断ですし、やるのも自分です。
やれば何かが起こるかもしれないし、起こらないかもしれません。
モチベーションが高い日が続くかもしれないし、何もしたくない日が続くかもしれません。
そんな中でも、バランスをとりながら結果を「出し続けていく」必要があります。
ちなみに、勤めているみたいに「8時間働けばいい」というものではなくて、
結果が出るなら2時間だけでも良いかもしれないし、出ないなら20時間働いても足らないかもしれません。
働いた「時間」や「量」などの「プロセス」ではなく「結果」が重要です。
(プロセスはどうでもいいという意味ではないですが、プロセスは言い訳になりやすいです。)
「結果が出ないなら寝るな、働け」
というのは昭和っぽい価値観かもしれませんが(笑)
けど、あながち僕はその価値観に反対でもありません^^
実際にするかどうかは別として、
いざとなればそれくらいする覚悟は要ると思っています。
昔、四国にお遍路に行ったことがありますが、
毎日たくさんの山を歩いて登っては越えるんですね。
その時のガイドさんからこう教えてもらいました。
「今日は向こうに見えるあの山を越えますよ。
遠く見えますが、一歩進めば、一歩進む。
ただそれだけですよ。」
理由7:起業したって偉くもなんともない
自分に自信がないから肩書きに頼るとか、
お勤めと起業に優劣があると思い込んでいる方もいらっしゃいます。
起業してるとえらいとか、すごいとか。
でも、決して優劣なんかないです。
……なんて言っても、腑に落ちないでしょうけど(笑)
昔「社長にはなれないけど、宝くじなら当たるかも」みたいな宝くじの広告があったんです。
けど「何言っちゃってんの、この広告作った人……(失笑)」って感じたことがありました。
だって、社長なんて「開業届」出せばなれるんですからね。
どうしてもなりたいなら、記念に一年くらい社長やってみたらいいんですよ。笑
お勤めであるなら、あなたの行動力や仕事の能力、
あるいは人間性は、会社にとって欠かすことができないかもしれません。
それだけの人材を手放すのは、会社もとても嫌がります。
(雇う側の気持ちになってみればよく分かりますよ。笑)
会社でも十分にやりがいを持って仕事をすることは可能かもしれません。
今一度、思いとどまってよく考えてみてください。
これだけ言っても、したいですか?
コーチング起業なんてしない方が良い理由をたくさん書いて来ました。
けど、これで全部じゃないですよ。
実際はとても文字にしきれないくらい大変です。
あなたが実現したいのは、
そんなリスクまで背負ってチャレンジしたいことでしょうか?
本当に、コーチングで起業しないと、それはできないのでしょうか?
副業ではダメですか?社内起業など他の手段はありませんか?
一考してみる価値はあるはずです。
「えー、だったら今の会社に残ろうかな。コーチング起業はやめておこう」
と思うならば、ぜひそうされてください。
無理だと思います。
でも、これだけ言ってもまだ「それでもコーチングを仕事にしたい!」
と思ってしまう とても変わっている あなたにお伝えしたいことがあります。
やっぱ、やめといた方が良いと思います。
(笑)
それでもまだ、まだ、まーーーーだーーーー、
「コーチングを仕事にしたい」と思っているならば……
それなら、
チャレンジしてみる価値があります。
それだけ真剣に、
清濁併せ呑む根気と覚悟があるならば、きっと上手くいくはずです。
実のところ「上手くいく人・いかない人」って
(確かめようがないですが)いないと思います。
「上手くいくまでやる人と、上手くいく前に諦める人」がいるだけで。
それくらいの気持ちを持ってコーチング起業したいなら、ぜひして欲しいです。
そういうコーチが増えるならば、クライアントもきっと幸せになれますから^^
そして、僕から一つ提案があります。
解決策:コーチング起業するために
解決策を提案したいと思うのですが、とてもシンプルです。
「コーチングで起業したい」と思っているあなたなら、
コーチングの素晴らしさや価値をよくご存知のはずです。
多くの人にコーチングを受けてほしいと思っているはずですし、
コーチを付けるのが当たり前だとも思っているはず。
だからこそ、
あなたもコーチを付けていますか?
もし付けていないなら、すぐに付けましょう。
あなたの弱音も本音もすべてを話せるコーチがいるでしょうか?
起業をすると、人によっては孤独を感じることも多いです。
不安や人に話したいことは、
時にはビジネスの話だけではないかもしれません。
夫婦関係や、お金のこと、誰にも言えない不安や本音、
過去のトラウマ、将来の夢、本当にやってみたいこと、
病気のこと、子どものこと、言いにくい相談事……。
コーチの活用方法は、あなたがはよくご存知のはずです^^
僕も、常にコーチがいます。
いなかったことはありません。
コーチングを受ける価値をよく分かっているから、
何をするにも、コーチを付けないなんて発想にもなりません。
そんな発想してたら、コーチングを仕事にするの辞めてます(笑)
ちなみに、コーチングを日本で広めたような先駆者の大先輩たちにも、コーチはいます。
なので、もし「コーチが見つからない」としたら、それはまだ探せていないだけですよ^^
コーチング起業を実現するために、まずはあなたがコーチングの大成功事例になってください。
ではまず、今日は何から始めますか?
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読者様からのお声:
「より良く生きるヒントがつまっている」
「今までの自分になかった視点と気づき」
「読み進めるうちに夢や目標を思い出す」
「マーカーだらけになった一冊」
「自分の見方が変わり、未来が楽しみに」
「ずっと孤独感があったが、
自分は愛されていたのだと気付いた」
「深呼吸より自然に、メンターに出会えた」
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ブログ筆者:Be Coaching 株式会社
代表取締役 菊池 達郎(きくち たつお)
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