コピーライティング・アイディア

伝わるコピーライティング講座!読者に共感される文章になる練習法


from 湘南・茅ヶ崎の自宅オフィス

こんにちは、菊池です。

 

 

 

 

「菊池さんの文章を読んでいると、

 ”もしかして私のこと言ってる!?”と思うほど

 ドンピシャだったり、グサリと来ることが多いです。

 どうしたらそういうふうに書けるんですか?」

 

 

というご質問をいただきました。

 

 

……えっと、ウソじゃないですからね(笑)

僕を労いながら質問くださって、ほんと有難いです(笑)

 

 

 

 

えっと、

読者が「自分に言われてる!?」とドキッとするような

ドンピシャな文章を書けるようになるには、もちろん方法があります。

 

これまでも色んな記事で、色んな方法をお話してきましたし

それを実践していただくだけでも、成果は間違いなく上がります。

 

 

……上がり……ます……のハズだったんですが、

人様から依頼を受けた添削をしていた時に、あることに気がついたんです。

 

 

 

たしかに、

 

これまで僕がご紹介している方法を試してくださっている方は

「すでに書いてある文章」は、上手くなるし、読みやすくなるんです。

 

 

んが、

 

 

そもそも「書く文章」があまり上手くならない(笑)

つまり、文章の「書き方」ではなくて、「書く内容」ですね。

 

 

 

書き方っていうのは、たとえば

「連続して語尾を揃えない(です。です。です。ます。ます。ます。)」

とか、そういう細々としたテクニックのことです。

 

 

内容っていうのは、

それなりにスラスラ読めて、文章のテンポもいい。

だけど、読んでて全く共感しないし、何が言いたいかもよく分からない。

 

そういう、ある意味、テクニカルな文章のことですね(笑)

 

 

 

なるべく僕は、内容に関しては添削しないようにしてるんです。

内容を添削しちゃうと、もはや、僕の文章になっちゃうんで(笑)

 

そうは言っても、それじゃあ添削の意味があまりないので、

内容のヒントを出したり、提案しながら、徐々に直して行くんですが……

 

 

また次のときも、ややこしい文章が送られて来る(笑)

 

 

 

こりゃ困った、ということで色々考えたんです。

 

そういうテクニカルな文章を送ってくる人々に共通点はないか、

そりゃもう色々と仮説を立てて、その人たちがSNSに投稿してる文章を分析したり

直接お会いした時の振る舞いとか、使う言葉とか、態度とか、とにかく観察しました。

 

 

 

で、僕の中で、一つの結論が出ました。

 

 

 

先に結論を言っちゃいますと(これまで散々引っ張ってきたけど)

「私のこと言ってる!?」というドンピシャで共感される文章を書けない人は

 

想像力を磨いた方がいいです。

 

 

 

 

 

ちょびっと、解説しますね。

 

 

ここでいう想像力っていうのは、

クリエイティブとかそういう才能ちっくな意味ではありません。

 

 

 

 

たとえば、あなたが自宅のトイレに入ってるとします。

 

同居人がいて、自分が出たら、その人が使うかもしれません。

 

 

はい、じゃあその時に

 

・トイレットペーパーがすぐなくなるような量じゃないか?

⇒ 次の人が使った瞬間に「カランっ」ってなったら可哀想

 

・足元のマットにゴミくずがくっ付いてないか?

⇒ 自分がとれば、次の人は汚い思いも、とる手間もない

 

・ホット便座は機能しているか?(真夏をのぞく)

⇒ 座った瞬間に「冷たっ!」とならずに安心できる

 

・オイニーがツイキーじゃないか?(臭いがきつくないか)

⇒ 恥ずかしい(照)次の人がドアを開けた瞬間にゲンナリされる

 

そういうことをチェックしますよね。

(え?しない?あなたもテクニカルな文章を書く人ですね?笑)

 

 

べつにね、ペーパーの先っちょを三角にしろとか、

クリーナーで磨けとか、コロコロしろとか、そこまで言ってないですよ。

 

 

「もしこれをしておいたら、喜んでくれるかもしれないな」とか

「これを見て見ぬふりしたら、次の人が困るだろうな」とか

そういう、ほんの少し先の未来のことを想像して、行動するだけなんです。

 

 

 

これが、ここでいう「想像力」です。

 

 

 

【 トイレットペーパーが残り少ない 】という状況の時に……

 

< 想像力があって、気がきく人 >

⇒ 次の人にペーパーを入れ替える手間がかかるだろう

⇒ じゃあ自分が使い切って、新品にしておいてあげよう

 

 

< 想像力がなくて、気がきかない人 >

⇒ お、ラッキー!めんどくせーから次のやつにやらせよ!

⇒ 次のやつのことなんて知らねー!ちゅーっす!(流す音)

 

 

 

 

この二人では、次にトイレに入った人が「どういうふうに思うか」とか

「どういう感情を抱くか」への、理解と共感と行動が全く違いますよね。

 

 

前者は、自分の行動が相手にどう影響するかを理解しているので

文章を書いていても「こう書いたら、きっとこう思うだろうな。」と想像して

「それなら、こういう説明を補足しておこう。」と行動できます。

 

その行動(文章)が、共感につながるんです。

 

 

 

一方、後者は、次の人(読者)に対する配慮ができないので

「自分が良ければそれでいい」精神にのっとり、文章も自分勝手に書きます。

 

 

 

さて、どちらの人が書いた文章が、より共感を集めるでしょうか?

 

 

 

 

はい、というわけで、大切なのは想像力です。

 

 

 

 

じゃあ想像力をどうやって鍛えれば良いか、という話ですが

それはとりあえず、トイレに入って考えてみてください(笑)

 

※一人暮らしの方は、駅のトイレとか最高ですよ。

 次の人のことを考えてない環境のオンパレードですので(笑)

 

 

 

というのは冗談(でもないの)ですが、

なかなか良い練習になるのは「道案内」を文章だけで書くことですね。

 

 

あなたの自宅、会社、まあどこでもいいんですが

最寄りの駅からの道案内を書いてみると良いです。

 

これね、意外と難しいんですよ。

 

 

 

たとえば、

 

・改札はいくつあるの?

・JRだけ?私鉄もあるの?

・改札を出て、どっちを向けばいいの?

・それは改札を背にしてるの?それとも?

・駅から歩き?バス?バスなら何番乗り場なの?

・どこ行きのバスに乗ればいいの?何分くらい乗るの?

・歩いたらどの方向に、何分くらい歩くの?

・目印は?どの方向にあるの?

・そもそも案内文は読みやすく書いてある?改行とか大丈夫?

 

など、

初めての人が「文章だけで」安心して来られるように案内するためには

自分にとっては当たり前のことを、簡潔に分かりやすく書く必要があります。

 

 

 

 

僕がたまに伺う、ある事務所さん。

そこはビルの4階にあるんですが、エレベーターがないんです。

 

だから階段を地道に上がっていくんですが、3階くらいに、貼り紙があるんです。

 

「もうちょっとです!頑張ってください!XX事務所はこの階段の上です。」

 

これも想像力ですよね。

 

 

この貼り紙が、ただの「ここは3階です」だけだったら「知っとるわい!エレベーターつけろやボケ!(怒)」となりますが、「よーし、あと1階、頑張っちゃうぞ!」となるわけです(え?単純?)

 

 

文章を読んでいるのは「人」だということを、今一度、想像してみてくださいね^^

 

 

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