コーチング・アイディア

極端にシンプル化してしまった脳を緩めて”心の鎖”を解くには?


from 湘南・茅ヶ崎の自宅オフィス

 

こんにちは、菊池です。

 

 

最近、悩みがあります。

仕事でもプライベートでも人様の話を聞いていると、
世間話みたいな「愚痴」をこぼしていただくことが多いんですが……

 

▼ある不動産企業の管理職の方ケース

「いやー、もう本当、最近の若い子はダメですね。ゆとりですよね。もう全然仕事できないですよ……」

 

▼ある金融系の窓口担当者さんのケース

「もう本当、ゆとりに困ってるんですよ。言っても聞かないしやる気ないし、ダメですね、ホント……」

 

▼大手企業の人事部との仲介業者さんのケース

「皆さん、ゆとりの部下をどうするか悩んでます。そういう相談がとても多いんですよ……」

 

 

 

あの〜〜、、、

 

 

すみません、、、

 

 

「ゆとりだから、仕事ができない」

「ゆとりだから、すぐに辞める」

「ゆとりだから、何を言っても理解しない」

 

 

すっっごい真摯に話してくださってるのは伝わるんですが、、、

 

 

僕、1987年(昭和62年)生まれでして、、、

 

 

 

ゆとり世代なんですね。笑

 

 

 

もう、正直いつも笑いこらえるの大変ですし
ゆとりに気を使われてるのに気づいて欲しくないので、本当にやめてもらいたく(笑)

 

今度ツッコミ入れてみようかな。

「うんうん、わかる。大変だよね。って、おれもゆとり!」って、ゆとりある返しをしてみようかな。

 

でもですよ!

一回ね、言ったことがあるんです。「僕もゆとりですよ」って。

したら「いや、菊池さんは違います。本当のゆとりは……」って、なんか除外されたんです(笑)

 

 

……ってまあ、そんなことはどうでも良いんですが(笑)

 

 

モノゴトを「ひとくくり」にして「だから」で考えると、
とっても損することがありますよ〜、という話。

 

 

例えば、僕ら日本人は血液型を気にする人が多いです。

A型は几帳面とか?B型はなんとかとか?(興味がないので知りませんが、、、)

 

このとき、分かりやすくは

  • 僕ら日本人は血液型を気にする
  • 血液型には特徴がある(A型はこう、B型はこう、、、)

という二つの括りが発生していますね。

 

言い方を変えると、

  • 日本人だから血液型を気にする
  • この人はA型だからこう、B型だからこう、、、

になります。簡単ですよね^^

 

 

でも実際は、僕のように血液型なんか全然興味ない人もいるし、
A型でも几帳面じゃない人、B型でもXXXXじゃない人もいるわけですね。

 

  • そうじゃない人もいる
  • そうじゃない時もある

実際はこういう「例外」が、割りかし多く発生するんです。

 

 

ここまでは、きっと多くの方が「当たり前でしょ」と思われるところですよね。

 

というわけで、本題です。

 

 

いくつかあるものを一括りにしたがるのは、とても健全です。

脳はなるべく省エネで過ごしたいので、モノゴトを「シンプル化」したがるんですね。

 

だから、

  • 男はXXX
  • 女はXXX
  • 人生とはXXX
  • 仕事とはXXX
  • 家族とはXXX
  • 友だちとはXXX
  • 成功とはXXX

と、まるでそれだけが揺るぎない真実のように「思い込み」を持ちます。

 

そして、脳は正当性を証明するために、
その思い込みに沿った出来事に絞り込んで認知し、記憶します。

 

ここポイントですね^^

 

僕らの脳は、まるで「ウォーリーを探せ」のように、
大量にある情報の中から「ウォーリー」だけを見つけ出そうと必死になります。

そして、その途中では、ウォーリー以外の人を「視界には入れる」ものの、
別人として識別して、記憶からは即座に抹消されていきます。

 

「菊池さんは違います」と言われたのは冗談ではなく、
その人の中では本当に「ゆとり」という括りの中に菊池はいないんです。

(無意識に自動で、僕はその人の脳内の「ゆとり」の括りから出されてしまうのです!)

 

 

そうすることで、思い込みの存在を「強化」していくわけですね。

 

 

つまり、僕らは「ねじ曲がった体験と記憶」によって思い込みを強化して、
それに沿った形で「XXXはXXX」と括り方を決定してる、、、ということは

 

 

その括りは、ほぼ勘違い

 

 

ということです(笑)

 

 

 

で、まあ世の中は知らないこともたくさんあるし
とりあえず括っておけば、あってることも多いと思います。

 

最も一括りにしたらモッタイナイのは「自分」です。

 

「私はXXXだからXXX」

 

この括りを、自分に対してものすごい量抱えていませんか?

 

 

もちろん前向きなことも多いと思います。

 

  • 私は優しい。だからモテる
  • 私は努力してる。だから絶対に成功できる
  • 私は人が好き。だから愛される

良い思い込みは、そのまま持っといたら良いじゃないですか(笑)

 

 

ただ、それが自分にとってあまり機能しないことなら、どうでしょうか?

 

  • 私は仕事ができない。だから価値がない
  • 私には才能がない。だから成功できない
  • 私はずっと不幸だった。だからこれからも幸せになれない

そんな正当性は見つけたくないし、強化もしたくないですよね(笑)

 

 

しかも厄介なのが、この「XXXだからXXX」は、
ほとんどの場合「無意識で思ってること」だということです。

 

無意識ということは、僕らがそのことについて考えようとしなくても、
勝手に自動で考えちゃう(しかも結構ちゃんと。笑)わけですね。

 

 

いやー、困った。

 

そういう無意識の括りで、
自分の思考や行動をガッチガチに固めてはいないでしょうか?

 

そんな日もある、そんな時もある。

ただそれだけかもしれません。

 

 

「サーカスの像」や「飛ばないノミ」の話は有名ですね。

(しばらく鎖で止めておいた像は、鎖を外してもそれより遠くへは行かなくなる。蓋をされたノミも飛ばなくなる、という話)

 

 

もしもそれを、もう少し緩めることができたら良いと思いませんか^^?

 

 

ではそれをどうしたら、解消できるでしょうか?

 

 

具体的な答えは書きません(笑)

が、

「自然と括ってしまうことがあるんだ」とまず気づけば、
解決への第一歩くらいは踏み出せるかもしれませんね!

 

 

あなたはどんな括りを緩めたいですか^^?

 

 

 

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ブログ筆者:Be Coaching 株式会社
代表取締役 菊池 達郎(きくち たつお)

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