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from 湘南・茅ヶ崎の自宅オフィス
こんにちは、菊池です。
スケジュール帳が真っ黒じゃないと不安
「ちょっとでも隙間があると気持ち悪い!不安!埋めたい!」
なんて思ったりしていませんか?
「こことここの予定の間に、もう一個何か挟んどくか?」
みたいになってたら、もう重度だと思いますが(笑)でもその気持ち、よく分かります。
僕も、少しでもスケジュールに隙間があると嫌でした。
大学時代は「学校⇒バイト⇒飲み会⇒学校⇒バイト⇒飲み会、、、」と書くとチャラい大学生みたい(実際そうだったかもs)ですが、卒業に必要なコマ数+取れるだけの教職課程をとっていたので、大学2年生が終わる時点で卒業単位(相当)を取っちゃうような、朝から晩まで学校にいる けどストイックに遊びにも出かける みたいな学生。
しかもそれで、掛け持ちしていたバイト代で20〜30万円くらいいただいてた(お酒を飲む仕事は全くしてません)ので、暇ではないことは分かっていただけるかと。
「倒れる」が恒例行事になる
大学一年から三年まで、冬になると必ず突然の謎の高熱が出て、病院に行くとドクターストップがかかりました。
ただの(と言ったら今のご時世では怒られますが、、、)過労です。
冬で良かった。夏だったらそのまま死んでだかも。
ちなみに四年のときは、最愛の母が夏に亡くなったショックで、冬まで記憶喪失です(笑)
ただ、元気になった後はやっぱり「いかにスケジュールを黒く埋めるか」が命題だったので^^;
忙しくしては、定期的に「倒れる」「大きく体調を崩す」が恒例になってたわけです。
さらにその中で「東京マラソン」という鬼のイベントに当選してしまい(なぜ応募したのか!)、完全に毎日がランナーズハイだった僕は、その勢いで血迷って歩き遍路(歩いて四国八十八ヶ所のお寺を巡る旅)まで始めたり、他にも様々な暴挙に出ました。
今となっては「どういう時間のやりくり?!」と思うわけですが、当時はそれが当たり前というか、もはや「いかに自分を追い込むか教」に入信してたので、基本信念が「倒れるまでやってこそ!」だったわけですね。
原因はコンプレックスだった
ところがある日、信者は気づきました。
「何のために、ここまで身体張ってんの、おれ?」
せっかくの機会なので、よく考えてみたんです。
そうしたら、色々と思うところがありました。
その中でも最も大きかった影響が、コンプレックス。
学生時代は、体力もあったし、やりたいことも沢山あった。
勉強もしたいし、バイトもしたいし、遊んだり、飲み会も行きたい。
だから、純粋に楽しくて動いてたら、バッテリー切れで倒れちゃった、みたいな感じ。
でも社会に出てから、僕のような自営の人間は、とにかく暇が怖い。
収入がない怖さだけじゃなくて、社会から必要とされてないとか、存在価値とか、何かそういう根本を問われているような感じ。
しかも当時の僕は「年齢コンプレックス」と「普通コンプレックス」という二大巨塔を抱えてまして。
「若さは武器」って言いますが、少なくとも当時の僕には、僕のような職業にとって若さはネガティブ要素でしかなかった。
みんな「若いうちから色々学んで自分でやって、すごいね〜」と言ってくれました。
でも、それは「尊敬」ではなく「子どもを褒める感覚」に近かったと、少なくとも当時の僕は感じていて、家なき子の「同情するなら金をくれ」ばりの感情で「褒めるなら仕事くれ」と思ってました。
実際、仕事をくれた人はほとんどいなくて。
だったら褒めてくれるな、赤ちゃん扱いするな、と、自分の心が反骨心で満ちていくのを感じていました。
で、その反骨心を満たして、安心させてくれるのが、活動量だったわけですね。
それに加えて、自分の「普通の人」さ加減にも嫌気がさしていて。
何をやっても人並みにはできるけど、特筆すべきことがない。
能力も、見た目も、育ちも、経歴も、ステータスも、あらゆる事が、普通。
そんな若くて普通のやつが、コーチングをしたり、教えたりできるのか?
そういう不安や恐れからの防衛反応として、できる事が、スケジュール帳を埋めること。
案件が全然入ってなくても、ブログを書くとか、そういうことをイチイチ書いては黒く埋めて。
忙しいのが好きだと思ってた。でも違った。
今は、コンプレックスが、忙しくさせているだけ。
楽しくなんか、ない。
収入も全然なかったから、その事実がキツくて、切なかったのを覚えています。
いつまでも身体は張れない
前振りのつもりで書いてたのに、長くなっちゃった(笑)
本題です。
まず、いつまでも身体は張り続けられないこと。
「元気なおじいちゃん(おばあちゃん)は、いる」みたいな、そういう話ではなくて。
いくらジムに通って体力を蓄えようと、日々、力仕事をしていようと、基本的に体力は落ちる一方です。
トップアスリートでさえ、体力の衰えで引退するんです。
一般人が年々元気になっていくことなんて、ほぼありません。
だけど、なぜか「来年も今と同じスケジュールをやれる(何ならもっと頑張れる)」と思っちゃうところが、怖すぎます(笑)
特に自営業の方で(僕もこれ実際にあったんですけどね)、
「1日XX人をコーチングすれば、1ヶ月でXX万円の売上になるなあ〜」
みたいなことを考えることがあると思うんですが、ぜひこうも考えてみてください。
それ、2年後も、3年後も、5年後も、(体力的に、気力的に)続けられますか?
無理だとしたら、ビジネスモデルが破綻してるか、どこかで軌道修正したり、見越したプランニングが必要ですね。
特に「カリスマ」になっている方や、後継者や引き継ぎがいないとなると、厳しくなっていきますね^^;
余裕を持ちたくないのは、なぜ?
「体力がキツいのは分かる。けど予定は、ギチギチにしたい」
その気持ちは分かります!(自分もそうだったので)
それが好きなら、良いと思うんです。
職場で死ねるなら本望だ、と(笑)これが充実だ、と。
でも、べつに好きでもないし、望んでもいない、だけど余裕が持てない。
だとしたら、少し向き合ってみても良いかもしれません。
僕のように、何かしらの不安や恐れ、コンプレックスなどがあるかもしれないし、また全然違う理由かもしれません。
それを見つけた結果、やっぱり予定ギチギチが良いや、でも良いと思うんです。
でも、無自覚のまま「何でだろうな〜」で過ごしていくのは、それこそ、ちょっと怖くないですか?
余裕を持つと生まれる、良いこと
僕が「予定 ギチ男(今さら名付け)」だったときは考えてもいませんでしたが、スケジュールに余裕があるって、なかなか素晴らしいです。
まず、僕はなるべく子どもと一緒にいられる時間を確保しながら、仕事をしています。
「子どもが寝ている間に家を出て、子どもが寝た後に帰ってくる」みたいな働き方は、絶対にイヤだったんです。
だから、そうならずに、どうしたら一緒にいられる時間が増やせるかを考えて、実行しているところです。
子どもは覚えていないかもしれませんが、僕にとっては、人生の大切な経験、思い出になってます。
それから、スケジュールって、結構ギリギリに入ったりすることも多くないですか?
仕事だけじゃなくて「来週空いてる?キャンプ行かない?」とか「明日の野球のチケットがあるんだけど!」とか。
その時に、ギチ男だったら、全断りですよ。
「ごめん、来年まで空いてない」とかね。
お前はあれか、3年待ちのレストランか何かのシェフか!みたいな。
でも余裕があれば、行きたくなければ断るし、行きたければ行くし、選択できるようになるんです。
両手がふさがってたら、本当に欲しいものが掴めなくなっちゃうぜ!(ってイケメンが言ってるのを想像してみてください)
余裕が生まれる5つの提案
じゃあ具体的に、どうしたら余裕を生み出せるようになるか?
いくつか並べてみますので、何かこれ良さそうってものを探してみてください。
1.やらないことを決める
やることよりも、やらないことを決めましょう。
「本当にこれ必要?本当に?ないと死んじゃう?」
そう自問自答してみてください(笑)
2.優先順位をつける
スケジュールすべてが大事なのは分かりますが、あえて順位をつけます。
基準は、かの有名な「緊急性(の高低)と重要性(の高低)」のマトリックスを作ってもいいですね。
自分の喜びや理想のライフスタイルに沿っているか、とか、基準を自分で決めてもOKです。
3.受け身言葉をやめて主体言葉にする
「予定が入っちゃって」みたいな「誰かから入れられちゃった系」の受け身言葉は、NG。
もちろん例外はありますが、予定は勝手に入らないし、自分の予定を決めるのは自分。
そう思って「(自分が)予定を入れた」と主体的な言葉を使うようにしてみてください。
随分と人生のコントロール感が変わるはずです。
4.積極的休養日をブロックする
「誰からの連絡も受けない、スマホも見ない、休むことしかしない」
みたいな、積極的休養日を作って、何としてでもブロックしてみてください。
休むことに罪悪感がある方も結構多いので、たまにやると画期的だったりします。
寝るなり食うなり、人生の充実のために贅沢に使ってみてください^^
5.思い込みやこだわりを緩める
「こうでなければならない」「こうあるべきだ」
そういう思い込みやこだわりを、少しで良いので、緩めてみてください。
「たまにはこうであっても良い」とか「こういう時もある」くらいでOKです。
決めつけず、試しにやってみる、ってのも価値がありますよ。
「助けて」が言えるように
最後になりますが、優秀な方、あるいは優秀になりたい方、自分を優秀であると思い込んでおきたい方(以前の僕のことです)は、全部自分一人でやりたがるクセがあります。
分かります。
仕事なら自分でやった方が早いし、質も高いし、教えてる時間モッタイナイし、人は辞めてくし。
ただ、この「教えてやるよ」マインドだと、ずっとそのループからは抜け出せません。
困るのは、誰でもない、自分自身です。
だからこそ、そこから「助けて欲しい」と言えるようになったとき、状況は一気に好転します。
「誰も自分のことでいっぱいだし、助けてなんてくれない」って思いがちですが、案外そうでもないです。
・・・まっ、たまにそういう人もいますが(笑)
多くの人は、人を助けるのが好きです。喜ばれるのが好きです。
「助けて」って言ったら、意外と助けてくれます。
でも言えないんです。
恥ずかしい、プライドがある、何を助けて欲しいか分からない、、、etc
だからこそ、助けてもらう練習をしてみませんか?
助けてもらい上手な人、周りにいません?
あなたがつい助けたくなる人、周りにいません?
そういう人を、モデリングしてみてください。
ライフスタイルの余裕は、人間的な余裕にも現れます。
あなたの人生にも、たくさんの価値をもたらしてくれるかもしれませんね^^
体力が尽きて、2〜3日寝込むくらいなら、かわいいものです。
でも、同時に「心」まで折れてしまったら、大変です。
身体と心はつながっています。
心と同じくらい、身体も大事にしてあげてくださいね。
あっ、僕になら、いつでも「助けて」って言ってもらってOKですからね^^
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読者様からのお声:
「より良く生きるヒントがつまっている」
「今までの自分になかった視点と気づき」
「読み進めるうちに夢や目標を思い出す」
「マーカーだらけになった一冊」
「自分の見方が変わり、未来が楽しみに」
「ずっと孤独感があったが、
自分は愛されていたのだと気付いた」
「深呼吸より自然に、メンターに出会えた」
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ブログ筆者:Be Coaching 株式会社
代表取締役 菊池 達郎(きくち たつお)
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