from 湘南・茅ヶ崎の自宅オフィス
こんにちは、菊池です。
この動画、ご覧になったことはありますか?
タイトル「PLAYER TWO」の動画の主人公は、ある日、自宅の倉庫で古いゲーム機を発見します。
このゲーム機でレーシングゲームのソフトを一人で遊び始めた、彼。
「ゴーストドライバー」という対戦相手と競い合うゲームのようです。
(真ん中が自分。その前に走っている薄い車がゴーストドライバーです)
ゴーストドライバーもなかなかの腕前で、彼は何度も何度もチャレンジします。
そしてついに、ある日ゴーストドライバーを追い抜くことができたのです!
しかし……
なんと彼は、わざとゲームのコントローラーを手放しました。
その彼を、当然のように追い抜き返していくゴーストドライバー。
彼はまたレースに負けました。
ゴーストドライバーの勝利です。
ゴーストドライバーが勝つと、この次のゲームもまたゴーストドライバーと戦わなくてはなりません。
でも、彼はそれで良かったのです。
だって「ゴーストドライバーは、亡くなった彼のお父さん」だから。
*
レーシングゲームをしない方には「?」かもしれませんね。
ほとんどのレーシングゲームでは、最高記録を出したデータを「ゴースト」として走らせることができます。
プレイヤーは、そのゴーストと競うことで、最高記録を抜くための指標が分かりやすくなるんです。
でも、ゴーストは常に「最高記録」の車ですから、ゴーストに勝つと次は自分がゴーストになって登場するというわけ。
つまり「ゴーストは、勝つと、消える」ということです。
彼が遊んでいたゲームのゴーストは、すでに亡くなっていた彼のお父さんでした。
そう、彼は亡くなったお父さんとゲームをしていたのです。(だから「PLAYER TWO」ね)
なんとかお父さんを追い抜こうと頑張るも、お父さんに消えてほしくないから、最後の最後でわざとストップさせたのでした。
僕が初めてこの動画を見たとき、もちろん感動したんですが、同時に「ああ、まさしくこういうことだよね」とも思いました。
具体的には、
例えば「何かを達成したい!」と思ったとき、一般的には達成に向けて努力したり、行動をしますよね。
そして紆余曲折ありながらも、何とかゴール直前まで漕ぎつけるわけです。
でも、ゴール直前になって、急に体調を崩したり、周りの都合で止まらざるをえなくなったり。
何かしらの理由で、ゴールを達成できないまま終わってしまうことがあります。
そのとき、大体は「どうして!あと少しだったのに!」と悔やんだり惜しんだりします。
本当に悔しいし、惜しい思いです。でもあえて、こんな問いを心に浮かべてみてください。
「このゴールを達成しなかったことで、失わずに済んだものは何か?」
「もしゴールを達成してしまっていたら、何を失っていたかもしれないか?」
「ゴールを達成できなかった経験を経て、獲得できたものがあるとすれば、何か?」
その時、すべての質問に「そんなものない!」と確信を持って言えるならば、それは本当に悔しい結果だったのかもしれません。
ただ、いずれかの質問に「もしかして……」と心当たりが浮かんでしまうようであれば、それはひょっとしたら、あなたにとっての「ゴースト」なのかもしれません。
漫画、ドラゴンボールでも似たような場面があります。
主人公の孫悟空が敵に倒されそうになると、大体ベジータが助けに来るんですよ。
で、こう言うんです。
「カカロットは俺が倒す!貴様なんかにやらせはしない!」
くー、かっこいいー!
でもベジータその後いつもすぐ倒されるー!
(話が分からない方は、すぐに出直して来てください)
精神論のように聞こえる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕たちは生きているうちのほとんどを「無意識」で過ごしています。
というか、意識してできることなんて本当にわずかで、比べようがないほどの比重で無意識状態なのです。
(プロスポーツ選手なんか分かりやすいですよね。あれを意識してやってると思います?)
その無意識は、ゴール達成のその先のことまで(あくまで予測に過ぎませんが)イメージしてしまいます。
無意識にとってイメージしたものは、ほぼ現実と変わりありません。
だから、その現実を実現させないために「意識で」決めたゴール達成を、わざと避ける動きをさせることが多々ある、というわけですね。
もし思い当たるようなことが最近あったなら、あるいは今後あったとしたら、こう問うてみてください。
「このゴールを達成しなかったことで、失わずに済んだものは何か?」
「もしゴールを達成してしまっていたら、何を失っていたかもしれないか?」
「ゴールを達成できなかった経験を経て、獲得できたものがあるとすれば、何か?」
たとえ達成できないことがあったとしても、自分や誰かを責めなくて済みます。
それに、意識を切り替えて次の行動にもすぐに移れるようになりますよ^^
PS.
今日ご紹介した動画はこちらです。
1:46ととてもコンパクトな動画なので、ぜひご覧ください。
動画の最後に映る、彼の表情がまた感動的です。
PPS.
こうした無意識に介入する質問技法を、基礎から学び、日常で自然に使えるようになるためのセミナーはこちらです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読者様からのお声:
「より良く生きるヒントがつまっている」
「今までの自分になかった視点と気づき」
「読み進めるうちに夢や目標を思い出す」
「マーカーだらけになった一冊」
「自分の見方が変わり、未来が楽しみに」
「ずっと孤独感があったが、
自分は愛されていたのだと気付いた」
「深呼吸より自然に、メンターに出会えた」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブログ筆者:Be Coaching 株式会社
代表取締役 菊池 達郎(きくち たつお)
【 facebook 】
┗ https://www.facebook.com/tatsuo.k93
【 Twitter 】
┗ https://twitter.com/coach_bck
【 Instagram 】
┗ https://www.instagram.com/coach.kikuchi
【 Eメールでのお問い合わせ 】
┗ k.tatsuo@be-coaching.co.jp