from 湘南・茅ヶ崎の自宅オフィス
こんにちは、菊池です。
「あなたの器が、クライアントの器になるよ」
何年も前にメンターからかけてもらった言葉です。
その意味をどれくらい受け取れたかは別として(笑)
学び続けたり、行動し続ける意味がそこにあるな〜と感じたのをよく覚えています。
超私ごとから入って申し訳ないですが、
僕の強みの一つは「現実的」なことかなと思っています。
例えば、ものすごい価値ある学びだけど、実際にどうすれば活用できるか分かりにくいこと。
それを現実的な活用法に編集するのが好きです^^
だから僕のセミナーでは、机上の空論は基本無し。
実際にそれがどう使えて、どんな成果が期待できるのか、具体的に伝えます。
それが僕の「強み」です。
が、同時に「弱み」でもあります。
少し話は変わりますが、よくこんな言葉を聞きませんか?
「現実的に考えて」
もちろん僕はよく言います(笑)
でも、この”現実的”って一体何でしょう?
何が現実的で、何が現実的でないのか?
それを決めるのは誰でしょうね?
例えば、ロケットで月面旅行に行く。
これは僕にとっては、全く現実的ではありません。
正直、一生かけても現実的になるかどうか分かりません(笑)
でも、とある企業の社長にとっては、めちゃくちゃリアルな現実ですよね。
他にも、
- 来月までに1億円売り上げる
- 今年一年で沖縄の離島を全て制覇する
- 今シーズン中にホームランを10本打つ
などなど、人によって「現実的かどうか」が左右されることはたくさんあります。
僕らコーチの仕事の一つは、
今”現実的でないこと”を、近い将来”どうしたら現実にできるか”
クライアントさんと一緒に見つけていくことです。
だとしたら「現実的かどうか」をジャッジするのは、誰でしょう??
もちろん、クライアントです。
でも、そのクライアントがジャッジする “基準” = “器” には、コーチの器が影響するんです。
コーチが「いや〜、それはちょっと”現実的”じゃないでしょ〜」と”無意識的”にでも思った瞬間、
クライアントの現実化にとっても、その器が大きな障壁になる可能性がある、ということです。
「強みでもあり、弱みでもある」というのはこの部分ですね。
誰かの指導をしたり、相談に乗る立場にある方が自分の器を広げ続けておくことが必要な理由です。
そしてこの器は、コーチが行う「質問」にも影響します。
例えば、
ホームラン10本打つのは「現実的じゃない」と思っているコーチと、
「10本なんて当たり前」だと思っているコーチがいたとしたら、
クライアントとの関わり方はどう変わるでしょうか……?
<ホームラン10本は現実的じゃない>
クライアント今シーズン、ホームランを10本打ちたいんですコーチホームラン10本ですか!それはすごい目標ですね。5本ではなく、10本ですか。こうしたら10本打てる、という考えがお有りですか?クライアントいえ、それはまだ思いついていませんが、このセッションで見つけられたらと思っています。コーチそうですか……では考えてみましょうか。ホームランを1本打つのに、どれくらいかかるんでしょうか?試合数はどのくらいですか?クライアントえっと150試合あるので、15試合に1本打てれば間に合います!コーチたしか今までの最高は、50試合に1本のペースでしたよね?15試合に1本というのは、適切な目標でしょうか?そもそも、10本を目指す理由は何でしょうか?クライアントえっと、それは……10本くらい打てる選手になりたいからで……やっぱり目標としては良くないですかね……?コーチうーん、良くないわけではありませんが……他の目標も考えてみませんか?クライアントはい……(やっぱり俺には無理なのかな……諦めて他の目標を考えた方がいいか……)
<ホームラン10本は当たり前>
クライアント今シーズン、ホームランを10本打ちたいんですコーチホームランを10本!いい目標ですね!ちなみに、どうして20本でも15本でもなく、10本にしたんですか?クライアントえっ、いや、今までの最高が3本だったので、レベルアップのためにまずは10本を目指そうかなと思っているからです。いつかは20本くらい打てたら嬉しいとは思っていますが、まずは、ですね!コーチそうですか、なかなかチャレンジングな目標でいいですね!では、3本打てたときと、10本打てるときの違いって、一体何でしょうね?また、さらに20本まで打つ選手とは、何が違うんでしょうか?クライアントえっと、まずは身体の作り方が違うと思います。ホームランを打つのに必要なトレーニングを今までして来なかったので、それを取り入れるようにしました。それから、20本打っている先輩に先日アドバイスをもらったんですが、バットの振り方にも改良が必要なことが分かりました。それをもう取り入れてるんです!コーチそうでしたか!その後、どんな変化を感じていますか?クライアントたしかに以前よりも打球が飛ぶようになりました!あとは今のやり方を馴染ませたら、試合でも実践できるような実感があります。コーチそれはいいですね!それで、もっと教えてもらいたいのですが……
前者は、目標の修正を前提にしてセッションを進めているのが分かるかと思います。
もちろんクライアントのためを思ってのつもりですし、目標の修正が悪いわけでもありません。
それに、もしかしたら前者の方が、結果的には良い内容になるのかもしれません。
ただ、この「コーチの前提(器)の違い」が、
クライアントにどんな影響を与えるかは、考えてみる価値がありそうじゃないですか?
よく「コーチは”仕入れ”がないからいい仕事だよね」なんて言われますが(笑)
いえいえ、そんなことはないですね。目には見えなくても、常に大量の仕入れが必要です。
クライアントにとって何が現実になるかは、もしかしたらあなた次第かも……^^?
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読者様からのお声:
「より良く生きるヒントがつまっている」
「今までの自分になかった視点と気づき」
「読み進めるうちに夢や目標を思い出す」
「マーカーだらけになった一冊」
「自分の見方が変わり、未来が楽しみに」
「ずっと孤独感があったが、
自分は愛されていたのだと気付いた」
「深呼吸より自然に、メンターに出会えた」
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ブログ筆者:Be Coaching 株式会社
代表取締役 菊池 達郎(きくち たつお)
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